当院について

部門紹介

リハビリテーション科の概要

田上病院リハビリテーション科は、現在、理学療法士15名(非常勤1名)、作業療法士4名、言語聴覚士1名、歯科衛生士1名、リハビリ助手1名が在籍しています。当院では入院・外来・通所・訪問の形態でリハビリテーションを提供しています。

職種と治療内容

理学療法士(Physical Therapist:PT)
病気やけが、加齢に伴う機能障害がある方に対し、運動療法や物理療法(温熱、電気、水などを治療目的に利用)を行うことで基本的動作能力(座る、立つ、歩くなど)やその他の生活動作能力の回復を支援する専門職です。当院では、骨関節疾患や中枢神経疾患に加え、循環器や呼吸器、がんなど幅広い分野で理学療法を提供しています。

作業療法士(Occupational Therapist:OT)
食事や着替えなど日常に欠かせない生活動作に加え、家事や仕事に必要な作業能力の回復を支援する専門職です。また、認知症や精神疾患(うつ病、統合失調症など)に対する機能訓練や支援も実施しています。当院では、特に高齢期の患者様の在宅支援の一環として作業療法を積極的に提供しています。

言語聴覚士(Speech-Language-Hearing Therapist:ST)
言語や聴覚、認知、発達、摂食・嚥下に関わる障害に対して、訓練や指導、支援などを行う専門職です。当院では誤嚥性肺炎や脳卒中後遺症、食道がん術後の患者様に対して、摂食嚥下機能訓練や安全な食形態の選定、高次脳機能訓練を中心とした言語聴覚療法を提供しています。

歯科衛生士(Dental Hygienist:DH)
歯科疾患の予防及び口腔衛生の向上を図ることを目的として、歯・口腔の健康づくりを支援する専門職です。近年では歯・口腔の健康とさまざまな病気との関係が注目されていることを鑑み、当院ではリハビリテーションの一環として口腔機能や義歯の評価、口腔ケア指導を提供しています。

施設基準

所有資格等

当院では、各分野のリハビリテーションに特化し、以下のような学位や専門資格を所有しているスタッフが在籍しています。

リハビリテーション科の取り組み

がん患者さんのための病院間連携リハビリテーションプログラム

主に消化器がんの手術を受けられる患者さんに対し、長崎大学病院と連携して継続的なリハビリテーションを提供できるシステムを構築しています。手術前はできる限り身体機能を向上させることで術後の合併症や体力低下を予防・軽減させることが期待できます。また、術後は一時的に低下した身体機能の改善を図るとともに、退院へ向けたサポートを行っていきます。

内部障害患者さんのための研究活動

栄養課作業風景

当科は長崎大学内部障害リハビリテーション学研究室(https://yumejuku.org/ )の研究協力施設として、主に呼吸器疾患を対象とした疫学・臨床研究活動を行なっています。院外の検診事業への参画や、リハビリテーションの効果検証など、息切れ等で困っている患者さんに還元できるような研究活動を積極的に行なっています。

地域リハビリテーションに関する活動

栄養課作業風景

当科では、長崎市の高齢者の方々が住み慣れた地域で生き生きとした生活を送ることができるよう、地域貢献活動にも参画しています。具体的には、長崎地域リハビリテーション広域支援センター指定事業、各地区の健康運動教室へのスタッフ派遣などを行なっています。

関連施設への出向

栄養課作業風景

田上病院に隣接している特別養護老人ホーム恵珠苑へスタッフを派遣し、口腔ケア評価や言語聴覚療法、理学療法を実施しています。両施設の連携強化へ貢献するとともに、患者さんが円滑にリハビリテーションを継続できるように図っています。

リハビリテーション科の実績

  1. 2022年度
  2. 2021年度
  3. 2020年度
  4. 2019年度
  5. 2018年度